2.予防するには?
基本的に、アトピー性皮膚炎には医師による治療が不可欠です。セルフケアだけに治療を頼ることはできません。関係する要因には個人差が大きく、残念ながら「これをしておけば、アトピーにならない」という保証が確立されていないのも事実です。
ただし、自分の症状を悪化させる原因物質や環境などをよく理解し、適切なスキンケア(清潔と保湿)を続けることで皮膚のバリア機能の低下を防ぐことはできます。これが、症状を増悪させないコントロールにつながります。
症状が繰り返すこともアトピー性皮膚炎の特徴ですので、通院による治療後、皮膚の調子がよくなったとしても、予防を意識した生活習慣を身につけることが大切です。
ただし、自分の症状を悪化させる原因物質や環境などをよく理解し、適切なスキンケア(清潔と保湿)を続けることで皮膚のバリア機能の低下を防ぐことはできます。これが、症状を増悪させないコントロールにつながります。
症状が繰り返すこともアトピー性皮膚炎の特徴ですので、通院による治療後、皮膚の調子がよくなったとしても、予防を意識した生活習慣を身につけることが大切です。
- 原因がわかっている場合は取り除く閉じる
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- ハウスダストや食べ物など、原因は人それぞれ
- アレルギー症状を起こす原因(アレルゲン)となる物質は、ダニ、ダニの死骸、ペットの毛やフケ、チリ、ほこり、カビ、花粉、食物など数多くあり、人によって異なります。検査をしても、原因がはっきりわからないこともあれば、逆に、どのアレルゲンにも反応が高く、原因の特定が難しい場合もあるかもしれません。
ただし、原因がわかっている場合はできるだけ除去する努力や工夫をすることが大切です。以下に、ほこりやカビ、ダニなどを除去し、皮膚への刺激を減らすために家庭環境を整える具体的な方法をあげます。ただし、日常生活のなかで、ほこりやダニを完全に排除することは不可能に近いでしょう。ストレスを抱えるほど神経質になるのではなく、より“清潔な環境”を心がける意識が大切です。 - こまめな掃除と換気
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- <掃除>
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- 1日1回は掃除機などをかけるのが理想
- ほこりの中はダニが生息しやすい環境のため、こまめに掃除をしましょう。
特に、強く掻くと、皮膚のかけら(片鱗)が落ちやすく、ダニのエサになりやすいため、こまめな清掃を心がけましょう。 - エアコンフィルターや家具の上、電気のかさ、カーテンなどの掃除
- ほこりがたまりやすいところ、室内に広がりやすい位置の清掃を心がけましょう。
- ぬいぐるみは時々洗い、天日干しする
- <換気>
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- こまめな空気の入れ替え
- 湿度50%以下、室温20?25℃が理想
- まめな換気、冬場は結露のふき取りを心がけることで維持しやすくなります。
- 寝具やカーペットのお手入れ
- 畳、カーペットよりフローリングにする
- 布製のソファより皮製のソファにする
- 布団は天日干しか布団乾燥機で乾燥させたあと、掃除機でダニの死骸を除去
- 枕カバーやシーツのこまめな洗濯(防ダニ加工をしたものを使用しても◎)
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- スキンケアでしっかり洗浄・保湿閉じる
- アトピー性皮膚炎の皮膚は乾燥しやすくバリア機能が低下しています。炎症がおさまっているときも油断せず、毎日のスキンケアをしっかりして再燃を予防することが大切です。スキンケアの基本は「清潔」と「保湿」です。
- やさしく洗って清潔に
- 私たちの皮膚には、汗やほこり、雑菌など多くの汚れがついています。汚れがついたままの状態が長く続くと、その刺激で炎症やかゆみがひどくなったり、雑菌などによって感染症を起こしたりしやすくなります。
汚れを落として清潔にする行為と、皮膚を剥がす行為は、目的が別です。まずは、毎日の入浴やシャワーで皮膚表面の汚れをこまめに洗い流し、清潔にすることを心がけましょう。- <洗うときのポイント>
- ぬるま湯で肌を湿らす。熱い湯は、皮脂を奪い乾燥の原因に。
- 洗浄料(ボディシャンプー、石けんなど)はよく泡立ててやさしく洗う
- ゴシゴシと強くこすらない(ナイロンなど刺激の強い素材で洗わない)
- 洗いながら(皮膚に洗浄成分がついている状態で)、掻かないように意識する。
- 洗浄料成分を皮膚に残さないよう十分に洗い流す
なお、熱すぎる湯に長くつかると皮膚が乾燥しやすくなるので注意しましょう。冬場でも39℃程度を目安に、(身体が冷えない程度に)少しぬるいくらいが皮膚にとっては、適温です。
- 洗ったあとは十分に保湿を
- 洗浄後は保湿剤でしっかりうるおいを補給することが大切です。保湿剤は、刺激が少なく使用感のよいものを選び、たっぷり塗りましょう。強くこすらず、手のひらで皮膚全体に広く伸ばすようにやさしく塗るのがポイントです。
保湿剤は入浴後だけでなく、外出の前後など、皮膚の乾燥が気になるときに1日数回塗ることをおすすめします。
腰やすね、太ももは他の部位に比べ、汗腺や皮脂腺が少ないため乾燥しやすいだけでなく、衣類との摩擦が多いため、刺激を受けやすく、かゆみが起こりやすい部位でもあります。保湿剤の塗り忘れのないように、気をつけましょう。
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/32_atopy/index2.html
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